偏愛
洋服デザイナーのイヴ・サンローランのミューズはカトリーヌ・ドヌーブだったと言われている、彼女から受けるイメージを膨らませて洋服のデザインをしていたのだ。
前回書いた引退表明したダニエル・デイ・ルイスの最後の映画「ファントム・スレッド」で彼はデザイナー役で、そのデザイナーにもミューズが居る設定で、この映画では最後は結婚するのだが、理解不能な方向に進んでしまう。
憑依型の俳優なのでテーラーで勉強したらしく、仮縫いの仕方、ドレスピンの打ち方、ハサミの使い方など細部にわたり自然だったので、洋服時代に自分が居たアトリエを彷彿とさせる。
仕事のペースを乱されたくない男性と自分に向いてほしい女性、私は男性目線で映画を観ていたので女性の存在が疎ましくて仕方ないのだが、それでは映画にならない。。。。
この映画、今も不消化のままだが自分の感じ方が笑えてならない。
☆D・ルイスは「存在の耐えられない軽さ」の役とは対極にある役柄で、神経質な性格のデザイナーになりきっていた。
姉役のレスリー・マンヴィルが良かったが、ミューズ役の新人女優がイマイチ。
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