映画オタクの私なのに今年は4本しか劇場で映画を観ていません。
私が忙しかったのではなくて、コロナの影響で映画がつくられていないのも一因だけど観たいと思う映画も少なかった1年でした。
今年最後に観たのは「ミセス・ハリス パリに行く」、おとぎ話のようなストーリーなのですが、以前は洋服関係の仕事をしていましたから、オートクチュール(この映画ではクリスチャン・ディオール)の中が描かれるだろうし、まず美しい画面を期待して観たのですが、時代設定は戦後直ぐくらいでも古さを感じさせないようなデザインになっていて、ディオールがコマーシャルも兼ねてとても協力していました。
私が洋服の会社のオリジナル企画室に居た頃、呉市出身の関本さんという方がジバンシーのアトリエで仕事をされていて、里帰りされた際に講習会を開かれていていました、先生は今どうされているのかと時々思い出します。
高い講習会だったのを会社から経費が出て、当時25歳前後だった私は大喜びで2日間通わせてもらい、いい勉強のチャンスをいただきました。
一番若い受講者でしたが、オートクチュールの仕事ぶりやテクニックを知ることができて、とても勉強になりました。
当時はオリジナル企画室でデザインやパターン作りをして工場に発注し、出来上がりの検品までを受け持っていて、今から思えば夢多き時代の1コマというか、洋服の学校やこのころの経験が今の仕事の基本を作ってくれたと思っていて、今でも春夏のコレクションの本はワクワクしながらページをめくっています。
ファッションの世界は心を華やかにしてくれますね・・・
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